Ch Margaux
シャトー・マルゴー


- メドック地区 マルゴー

- シャトー・マルゴー

- 赤/フルボディ/気品溢れる優雅な味わい

- メドック1級

- カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー20%、カベルネフラン2%、プティヴェルド3%
各ワイン評論家からの評価 (★…1点/☆…0.5点)
| ロバート・パーカー (第4版) | ★★★★ (4点/4点満点中) |
|---|---|
| ヒュージョンソン (第5版) | ★★★★ (4点/4点満点中) |
| ル・クラスモン (2006年度版) | ★★★ (3点/3点満点中) |
| ゴー・ミヨー (2006年度版) | ★★★★★ (5点/5点満点中) |
世界中でその名前が知れ渡り、世界中で愛され続けてきたシャトー・マルゴー。シンボルとなっている壮麗な城館、名前の響き、その全てがエレガントでロマンチックです。5大シャトーの中で、最も“女性的”と言われており、華やかな香り、口当たりの滑らかさ、しっかりしたボディと繊細さを備えた味わいから「ボルドーの宝石」と讃えられている、とてもエレガントなワインです。
もちろん、飲み頃を迎えるまでには時間がかかり、若いものはタンニンにかたくガードされ、女性らしいしなやかさには欠けます。しかし、それが熟成すると、豊かな香りが驚くほど複雑なものとなり、まるで年を重ねて美しさを極めた貴婦人のように、豊かでバランスのとれた、かぐわしく魅惑的なワインとなるのです。最低でも10年、偉大なヴィンテージのものは、30年もの時間をかけて輝きを増していくのです。
その味わいは、多くの者を魅了してきました。イギリス初代大統領ロバート・ウォーポールは、3ヶ月に4樽という頻度でこのワインを購入し、文豪ヘミングウェイは、このワインを愛するあまり、孫娘にマルゴー(英語読みでミーゴ)の名をつけたほど。社会学者エンゲルスは、「あなたにとっての幸せは?」という質問に対し、「シャトー・マルゴー1848」と答え、俳優チャーリー・チャプリンは、77歳のとき、1893年のシャトー・マルゴー(なんと73年物)をうっとりと飲み干したそうです。
また、日本映画「失楽園」の主人公の男女が最後のシーンで口にしたワインとしても有名になりました。こうした逸話の多さが、このワインにさらなる夢と憧れを抱かせていくのでしょう。
壮麗な城館の描かれたボトルを眺め、グラスから立ち上る華やかな香りをかぐと、マルゴーを愛してやまなかった偉人たちの姿が思い浮かぶかもしれません。10年以上の熟成を経て現れてくる艶やかな香りと柔らかく甘美な舌触り、そして豊かでバランスのよい味わい。まるで美しく年を重ねて輝く貴婦人のように、優雅で魅惑的なシャトー・マルゴー。
大切な人への贈り物や、とっておきのロマンチックな夜を過ごしたい時には、ぜひこのシャトー・マルゴーを選んでみてください。美しくルビー色に輝く「ボルドーの宝石」を眺めながらそのかぐわしさに酔いしれれば、最高に素晴らしい体験となることでしょう。
日本でも有名な1級シャトー
“世界最高峰の赤ワインの産地”として知られるボルドー「5大シャトー」の一つとして愛され続けているのが、日本でも有名なシャトー・マルゴーです。
16世紀にブドウ栽培を開始、17世紀末にはすでに高品質のワインを作り出すシャトーとして、その名前を知られる存在となっていました。ワイン作りに関して、数々の先駆的な改革も行われ、当時のブドウ畑では赤用と白用のブドウが混植されていましたが、それを一番最初に分けたのもマルゴーでした。また、土壌の区画分けの重要性やブドウの収穫時間に関しても、様々な試みを行ってきたのです。
18世紀に入ると、オークションで有名なクリスティーズのカタログにボルドーワインとしては初めて掲載されるなど、その知名度は一層高まります。イギリスの初代大統領であるロバート・ウォルポールも「3ヶ月毎に4樽」という頻度で購入していたそうです。また、ワイン通として知られている、後のアメリカ大統領トーマス・ジェファーソンによる個人的な格付けでは、すでに「1級」とされていたのです。
1855年のパリ万博で行われたシャトー格付けでも、マルゴーは1級に選出され、ジロンド県ワインのテイスティングでも、20点評価で満点の20点を獲得した、唯一のシャトーとなりました。
その後、何度も持ち主が変わり不作の年も訪れましたが、その危機を乗り越えて、今なお世界中のワイン愛好家から愛され続けています。まさにボルドー地区を代表するシャトーの一つだと言えるでしょう。
綺麗な“城館”がシンボル
“日本人にその名前が最も知られているボルドーのシャトー”といえば、やはりシャトー・マルゴーが一番に上げられるかもしれません。ここのワインは、これまでも何度も映画に登場してきていましたが、数年前に邦画「失楽園」の重要なシーンで使用されたことから、普段はワインを飲まない方の間でもその名前が広く知られるようになりました。また、綺麗な“城館”があり、いかにもボルドーのシャトーらしい風景を見せてくれるのも、人々の記憶に残りやすい要因の一つでしょう。
シャトー・マルゴーは、シャトー【パルメ】の隣、北東部に位置しています。シャトーの前の部分と裏側の部分、そして少し飛び地になったところも含めて、合計「82ha」の赤用のブドウ畑があり、そこには、現在、カベルネ・ソーヴィニヨンが75%、メルローが20%、プティ・ヴェルドが7%、カベルネ・フランが3%という比率で栽培されています。。
またここ以外にも、少し内陸部に入ったところには、珍しい“メドック地区の白”としても有名な「Pavillon Blanc de Ch Margaux」の畑が、合計「12ha」あります
ブドウ畑の大部分は、水はけの良い砂利質の土壌ですが、一部に石灰質のところや砂利質粘土のところもあり、土壌は非常に多様化しているそうです。シャトーの周りに広がる“l’Enclos de Margaux(ランクロ・ドゥ・マルゴー)”と呼ばれる部分が最良の区画で、ここには最大で「1万本」と、非常に高い植樹密度でカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。
さすがに、ブドウの栽培には特に気を使っていて、【ピション・ロングヴィル・バロン】とともに、殺虫剤を使用せずに済むように「コンフージョン・セクシュエル」と呼ばれるカプセルをいち早く導入したのもこのシャトーでした
専用の「樽工房」を併設
地上階にある樽貯蔵室。ここで最初の1年間熟成が行われます
地下にある、2年目用の樽貯蔵室。常に80%ほどの高湿度に保たれています
アルコール発酵を行うフレンチオーク製のタンク。最も古いもので40年だとか
ブドウの収穫は、もちろん手摘みで行われています。そして、メルローは“カジェット”と呼ばれる容量の小さいカゴに入れられ、カベルネ・ソーヴィニヨンはトラクターで醸造所まで運ばれてきます。マルゴーでは、ブドウ畑の中で選果まで行っているため、この時点ですでに健全なブドウ果のみになっているのだそうです。
その後、醸造所内で除梗、破砕を行い、26基のフランチオーク製のタンクで発酵が行われます。ステンレスタンクも12基所有していますが、こちらは主にマロラクティック発酵やブレンドの際に使用されているとのことで、やはり主体となるのはオーク製のタンクなのだそうです。この点は、同じ1級シャトーの【ラフィット】や【ムートン・ロートシルト】と同じスタイルとなっています。
マルゴーの醸造所内には、【ラフィット】【オー・ブリオン】【スミス・オー・ラフィット】などと同様に、専用の「樽工房」が設けられています。“デュエル”と呼ばれる樽に使用する木片を購入した後、ここで組み立てと焼付けを行っているのです。年間に「300〜400樽」がここで作られていますが、それ以外にも7〜8社の外部の樽会社からも樽を購入して、それらを混ぜ合わせて使用しているのだとか。あえて別の種類のものも混ぜ合わせることによって、香りに複雑さを与えているのだそうです。
醸造が終わった後は、100%フレンチオークの新樽に入れられて、3ヶ月に1度の澱引き、卵白でのコラージュを行いながら、18ヶ月〜24ヶ月の熟成期間に入ります。最初の1年間は地上階にある1年目用の樽貯蔵室に置かれ、2年目からは1982年に作られた地下貯蔵室に移されます。
地下貯蔵室は、もともと温度と湿度が比較的安定していますが、さらに空調や湿度をコントロールする設備もきちんと備えています。湿度をコントロールする設備は、2004年に新たに変更されました。これは、イスラエルの会社が開発した“フォギング”と呼ばれるもので、各柱部分に備え付けられた噴出口から霧が一斉に吹き出すタイプのものです。
ここで残りの約1年間の熟成を終えた後、いよいよ瓶詰めされていきます。
















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