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トップ > メドック地区 第2級のビンテージワイン > シャトー・モンローズ[シャトー紹介・醸造工程]

シャトー・モンローズ

モンローズ 取扱商品一覧 シャトー紹介・醸造工程 モンローズ シャトーの歴史 モンローズ シャトーデータ モンローズ テイスティングコメント

シャトー紹介・醸造工程

サンテステフ村の最北部のシャトー

モンローズ
モンローズのシャトー全景 [拡大]

メドックの有名アペラシヨンの中で、最も北部にあたるのがサンテステフ村です。この地域の格付けシャトーの中で、3級シャトー【カロン・セギュール】に次いで、北側に位置するのが2級シャトーのモンローズです。

モンローズ
近づいて見てもこんなにきれいなシャトーです [拡大]

シャトー街道であるD2号線を北上し、2級シャトー【コス・デストゥルネル】のところで北に向かって曲がり、そのまま直進すると、やがてジロンド川が眼下に見えてきます。ジロンド川まであとわずか400mというところにモンローズのシャトーがあります。

このモンローズという名前は、フランス語で“山”を意味する「mont」と、“薔薇”を意味する「rose」が組み合わさったもの。古くは、この地には沢山のヒースが植えられていて、開花時期になると一面が薔薇色に染まったため、この名前が付けられたのだそうです。

粘土層を含む、特殊で上質な畑

モンローズのブドウ畑は、さすがに山というまでのものではありませんが、ジロンド川に向かって大きく傾斜しているのが見て取れます。メドックの畑としては傾斜角度がきつめで、排水がよくなっています。また、畑から眼下にジロンド川が見渡せるような場所であるため、その影響で春先の霜の害を受けにくいなどの利点があり、好立地だといえるでしょう。

このような場所に、モンローズは合計「68.5ha」のブドウ畑を所有しており、カベルネ・ソーヴィニヨンが65%、メルローが30%、カベルネ・フランが4%、プティ・ヴェルドが1%という比率で植えられています。

ここの土壌は、表土が黒い砂が混じった砂利質(表面から約1〜2mほど)で、その下側には石灰を多く含む粘土の層があります。

この粘土層があることで、サンテステフ村のシャトーの一部は、他の地区とは違った評価を受ける年があります。カベルネ・ソーヴィニヨンよりメルローが成功したヴィンテージ、つまりメドック地区よりもサンテミリオン地区のワインの方が高い評価を受けるようなヴィンテージであっても、この粘土層のため、サンテステフ村のいくつかのシャトーは高く評価されることがあります。モンローズもこれに該当するシャトーの一つなのです。

モンローズ
かなり以前のブドウ畑の地図。飛び地が無いため、地質が均一な点が最大のメリットです [拡大]
モンローズ
モンローズの畑。奥にはジロンド川が。ジロンド川に向かって傾斜しています [拡大]
モンローズ
畑には砂利が多いのが良く分かります [拡大]

伝統的な造り方を守って

モンローズのブドウは、手摘みで収穫された後、ブドウ畑の中で選果を行います。その後、ブドウ粒を潰さないように容量の少ないカジェットを使用して、醸造所まで運び、再度選果を行います。除梗・破砕を行った後、2000年に新しく造られた「36基」のステンレスタンクに入れられてアルコール発酵を行います。

モンローズ
総責任者のラガリックさん(左)と、醸造責任者のローランさん(右) [拡大]

この日、案内してくれた醸造責任者のローランさんに、酵母添加について伺ってみると、「通常は行わないが、例えば収穫時期に雨が降って酵母が流されてしまった場合は添加することもある」ということでした。

アルコール発酵中に、ワインをタンクから一度抜き取り、粕帽を空気に触れさせることによってまろやかなタンニンを抽出するための「デレスタージュ」を行うこと以外は、いたって伝統的な造り方を守っています。今は、マロラクティック発酵は“樽内”で行うはのが流行していますが、ここではあくまでも“タンク内”で行っています。流行の手法など「試したこともない」のだそうです。

マロラクティック発酵後、ワインは約65%の新樽、35%の一度使用した樽に入れられて、18ヶ月間の熟成に入ります。

この樽は合計4社から購入しているそうですが、最も多く使用しているのは「タランソー」のものなのだとか。試飲で比べてみた時、タランソーの樽が最もモンローズのワインに適していたということでした。

澱引きは、伝統的に3ヶ月に1度行い、コラージュは卵白を用いています。2年前までは自社製の機械で瓶詰めを行っていたそうですが、機械が古くなったことなどの理由から、今では専門の会社に委託するようにしているそうです。

モンローズ
収穫時期に使用する選果台と除梗機。シーズンオフで片付けてありました [拡大]
モンローズ
現在も使用しているステンレスタンク [拡大]
モンローズ
ここのステンレスタンクは、通常よりかなり横幅が広いのが特徴 [拡大]
モンローズ
樽貯蔵室。最初の6ヶ月間はここで熟成を続けます [拡大]
モンローズ
樽貯蔵室に掲げられている紋章 [拡大]
モンローズ
2年目の樽貯蔵室。地下4mにあります [拡大]

1級シャトーと同格かそれ以上のビンテージも

1990年や2000年を見ても分かるように、ヴィンテージによっては、モンローズは1級シャトーと同格、もしくはそれ以上の評価を受けるほど、素晴らしいワインを産出してきました。

このことについてローランさんに聞いてみると、「それはモンローズが持つブドウ畑のポテンシャルとその年の天候がピッタリあった証拠。決して驚くことではない」と、これはごく当たり前のことというような口ぶりです。モンローズの畑への信頼の高さが伺えるような、自信を持った表情でした。

モンローズ
シャトー内に飾られているワインの瓶 [拡大]
モンローズ
以前に使用していた木製タンク。他にもコンクリートタンクなどが見学者用に残してあります [拡大]
モンローズ
これも以前に使っていた、樽の重さを量る秤。見学者用です [拡大]
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