Ch Montrose
シャトー・モンローズ


- メドック地区 サンテステフ

- シャトー・モンローズ

- 赤/フルボディ/力強いパワフルなワイン

- メドック2級

- カベルネ・ソーヴィ二ヨン65%、メルロー30%、カベルネフラン4%、プティ・ヴェルド1%%
各ワイン評論家からの評価 (★…1点/☆…0.5点)
| ロバート・パーカー (第4版) | ★★★★(4点/4点満点中) |
|---|---|
| ヒュージョンソン (第5版) | ★★★★(4点/4点満点中) |
| ル・クラスモン (2006年度版) | ★★(2点/3点満点中) |
| ゴー・ミヨー (2006年度版) | ★★★★☆(4.5点/5点満点中) |
メドックの主要地区で最北部にあるサンテステフの中で、常に最上のワインを造ってきているのがシャトー・モンローズです。かつて、その土地がヒースに覆われた荒野だった頃、開花すると一面が薔薇色に染まったことから、モン(山)ローズ(薔薇)と名付けられたとか。
畑は、眼下にジロンド川が見渡せる高台にあり、寒い時期にも川の反射熱により暖かく保たれるため、春先の霜の害も受けにくくなっています。また、砂利の下に石灰を多く含む粘土層があるという特殊な土壌も、上質のメルローを生み出すことに一役買っているのです。このため、メドック地区よりも右岸のワインが高く評価されるような年であっても、シャトー・モンローズは高く評価されることが多いのです。
ワイン造りに関しては、いたって伝統的な手法を守っています。流行の手法など「試したこともない」のだとか。立地条件と土壌の良さを信頼している証拠だと言えるかもしれません。
【ラトゥール】と並んで、“最も晩熟なワインの一つ”とされていましたが、1970年代後半から、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率を減らして、メルローを増やし、従来よりも軽いスタイルへと変えていきました。しかし、86年以降は、再びモンローズらしい力強いスタイルに戻し、まさに“超大作”とも言われるワインを生み出してきています。
年によっては、1級シャトーと同格、もしくはそれを超える評価をされ、50年の熟成にも耐えるモンローズのワイン。ぜひオールド・ヴィンテージのワインでその実力を確かめてみてください。専門家たちは、ほんの5kmしか離れていない【ラトゥール】のワインとの比較を楽しみにしていると言いますから、その飲み比べも試してみたいものです。
サンテステフ村の最北部のシャトー
メドックの有名アペラシヨンの中で、最も北部にあたるのがサンテステフ村です。この地域の格付けシャトーの中で、3級シャトー【カロン・セギュール】に次いで、北側に位置するのが2級シャトーのモンローズです。
シャトー街道であるD2号線を北上し、2級シャトー【コス・デストゥルネル】のところで北に向かって曲がり、そのまま直進すると、やがてジロンド川が眼下に見えてきます。ジロンド川まであとわずか400mというところにモンローズのシャトーがあります。
このモンローズという名前は、フランス語で“山”を意味する「mont」と、“薔薇”を意味する「rose」が組み合わさったもの。古くは、この地には沢山のヒースが植えられていて、開花時期になると一面が薔薇色に染まったため、この名前が付けられたのだそうです。
粘土層を含む、特殊で上質な畑
モンローズのブドウ畑は、さすがに山というまでのものではありませんが、ジロンド川に向かって大きく傾斜しているのが見て取れます。メドックの畑としては傾斜角度がきつめで、排水がよくなっています。また、畑から眼下にジロンド川が見渡せるような場所であるため、その影響で春先の霜の害を受けにくいなどの利点があり、好立地だといえるでしょう。
このような場所に、モンローズは合計「68.5ha」のブドウ畑を所有しており、カベルネ・ソーヴィニヨンが65%、メルローが30%、カベルネ・フランが4%、プティ・ヴェルドが1%という比率で植えられています。
ここの土壌は、表土が黒い砂が混じった砂利質(表面から約1〜2mほど)で、その下側には石灰を多く含む粘土の層があります。
この粘土層があることで、サンテステフ村のシャトーの一部は、他の地区とは違った評価を受ける年があります。カベルネ・ソーヴィニヨンよりメルローが成功したヴィンテージ、つまりメドック地区よりもサンテミリオン地区のワインの方が高い評価を受けるようなヴィンテージであっても、この粘土層のため、サンテステフ村のいくつかのシャトーは高く評価されることがあります。モンローズもこれに該当するシャトーの一つなのです。
伝統的な造り方を守って
モンローズのブドウは、手摘みで収穫された後、ブドウ畑の中で選果を行います。その後、ブドウ粒を潰さないように容量の少ないカジェットを使用して、醸造所まで運び、再度選果を行います。除梗・破砕を行った後、2000年に新しく造られた「36基」のステンレスタンクに入れられてアルコール発酵を行います。
この日、案内してくれた醸造責任者のローランさんに、酵母添加について伺ってみると、「通常は行わないが、例えば収穫時期に雨が降って酵母が流されてしまった場合は添加することもある」ということでした。
アルコール発酵中に、ワインをタンクから一度抜き取り、粕帽を空気に触れさせることによってまろやかなタンニンを抽出するための「デレスタージュ」を行うこと以外は、いたって伝統的な造り方を守っています。今は、マロラクティック発酵は“樽内”で行うはのが流行していますが、ここではあくまでも“タンク内”で行っています。流行の手法など「試したこともない」のだそうです。
マロラクティック発酵後、ワインは約65%の新樽、35%の一度使用した樽に入れられて、18ヶ月間の熟成に入ります。
この樽は合計4社から購入しているそうですが、最も多く使用しているのは「タランソー」のものなのだとか。試飲で比べてみた時、タランソーの樽が最もモンローズのワインに適していたということでした。
澱引きは、伝統的に3ヶ月に1度行い、コラージュは卵白を用いています。2年前までは自社製の機械で瓶詰めを行っていたそうですが、機械が古くなったことなどの理由から、今では専門の会社に委託するようにしているそうです。
1級シャトーと同格かそれ以上のビンテージも
1990年や2000年を見ても分かるように、ヴィンテージによっては、モンローズは1級シャトーと同格、もしくはそれ以上の評価を受けるほど、素晴らしいワインを産出してきました。
このことについてローランさんに聞いてみると、「それはモンローズが持つブドウ畑のポテンシャルとその年の天候がピッタリあった証拠。決して驚くことではない」と、これはごく当たり前のことというような口ぶりです。モンローズの畑への信頼の高さが伺えるような、自信を持った表情でした。
























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