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トップ > メドック地区 第2級のビンテージワイン > シャトー・ローザン・セグラ[シャトー紹介・醸造工程]

シャトー・ローザン・セグラ

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シャトー紹介・醸造工程

有名ブランド「シャネル」所有のシャトー

ローザン・セグラ
トーマス・ジェファーソンからの「ワインを買い求めたい」という内容の手紙 [拡大]

ローザン・セグラは、1661年創設の歴史あるシャトーです。歴代のオーナーたちはシャトーの名声を守るための努力を惜しまず、ボルドーの高級シャトーとしての地位を守ってきました。18世紀末には、後のアメリカ大統領となるトーマス・ジェファーソンがボルドーへ視察へ来た際、ローザン・セグラの高い品質を認めて、数ケース分の注文を出していったほどでした。

有名な1855年の格付けでは、当時すでに評価が高かったローザン・セグラは、2級シャトーに格付けされ、【ムートン・ロートシルト】に次ぐ高い評価を得たのです。

20世紀に入ると、幾たびか所有者は変わりました。現在は、サンテミリオン地区のシャトー【カノン】と同様に、あの有名ブランド「シャネル」のオーナーでもあるヴェルテメール家がオーナーとなっています。ここのところやや精彩を欠いていたという評価も多いローザン・セグラですが、シャネルによる「6億円」にも及ぶ多大な投資によって、完全にかつての名声を取り戻しました。

素晴らしい畑を復活させるために

シャトー【パルメ】の正面に広がる素晴らしい畑は、ちょうどこの隣に位置する2級シャトー・ローザン・セグラのものです。全部で「52ha」ある畑の大部分はシャトー周りにあり、残りはマルゴー各地の何ヶ所かに点在しています。

栽培比率は、54%のカベルネ・ソーヴィニヨン、41%のメルロー、4%のプティ・ヴェルド、1%のカベルネ・フランとなっていて、畑の平均樹齢は27年と少し若め。これは、1994年にシャネルがこのシャトーを購入した際に、畑の一部を植え替えしたために平均樹齢は下がりました。しかし、グランヴァン用の畑では平均樹齢が35年以上あるのだそうです。

シャトーの方の話によると、ちょうどシャトー正面とシャトー南側にあるブドウ畑がローザン・セグラの中で最も良い部分に当たるとのこと。畑の地質を大別すると、細かい砂利が深く堆積している区画と、石灰が混じった粘土質になっている区画があり、区画の地質によって1haあたり6,600本〜10,000本と、植樹密度を変えて栽培しているそうです。

この素晴らしい畑も、1994年までは、過度の水分のせいでブドウが希薄になっていました。しかし翌年、オーナーがシャネルに変わり、5年間もの時間を掛けてドレインパイプの敷設を行いました。これによって、水はけが良くなり、より品質の高いブドウが獲られるようになったのです。

また、オーナーが変わってからは、畑の“リュット・レゾネ(減農薬栽培)”にも積極的に取り組むなど、様々な改革にも取り組んでいます。

ローザン・セグラ
ローザン・セグラのブドウ畑。シャネルによって様々な改良が行われました [拡大]
ローザン・セグラ
畑の向こうに、D2号線を隔ててシャトー・パルメが見えています [拡大]
ローザン・セグラ
畑の分布図。写真中央より少し上、緑の部分がシャトー。色々なところに畑が飛んでいるのが分かります [拡大]

次々と改革を実施

こうして大切に育てられたブドウは、潰れないように容量の小さいカジェットに入れられて醸造所に運ばれてきます。

2004年からは、ブドウを重力によってタンクへ搬入するシステムを取り入れているため、一旦シャトー2階部分にある収穫口まで上げられます。そこでバイブレーター式の選果台を使用して2回の選果を行い、その後、破砕機で少しだけ潰されます。

タンクへの搬入は、強い圧力のかかるポンプではなく、ブドウを押していくビス型の機械を使用し、1階部分にある「41〜220ヘクトリットル」とバリエーションの多い35基のタンクに、ブドウの区画ごとに分けて行われます。

タンクで酵母が添加され、約29℃度の温度を保って5日間ほど、アルコール発酵を行います。果皮浸漬(マセレーション)には約12〜15日間ほどの時間をかけ、終了後に“エクラージュ”と呼ばれるワインの引抜を行って果汁を別のタンクに移し変え、マロラクティック発酵の工程へと進みます。この際に試飲を行って、「良い果汁だ」と判断された場合は、樽の中でマロラクティック発酵が行われます。

これが終了した後、フレンチオークの樽にワインが入れられ、熟成が始まります。使用する樽は合計7社から購入、毎年少しずつ変化はありますが、50%前後の新樽を使用しているとのこと。内側の焼付けは、ミディアムで統一しています。

現在、醸造所内には合計2ヶ所の樽貯蔵室があるのですが、1ヶ所は醸造所内に、もう1ヶ所は事務所などが入っている別の建物にあり、2つが離れてしまっています。この欠点を解消するために、2004年には醸造所の地下部分に樽貯蔵室が作らました。今現在では、まだ本格的な使用は始まっておらず、樽をいくつか入れてテストをしている段階です。問題が出ないようであれば数年の間には使用を開始するそうです。

熟成期間中は、3ヶ月に1度の澱引きを行い、卵白によるコラージュを行ってから瓶詰めが行われます。

ローザン・セグラ
2階に設置された収穫口と、1番目の選果台、除梗機、2番目の選果台 [拡大]
ローザン・セグラ
サイズのバリエーションの多いステンレスタンク [拡大]
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ステンレスタンクの中の温度を調節するテーブル [拡大]
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1年目の樽貯蔵室。樽の真ん中が赤いのは、ワインがこぼれても目立たないようなデコレーションです [拡大]
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こちらは2年目の樽貯蔵室です [拡大]
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カーブの様子。レセプションなどの際、ここから貴重なオールド・ヴィンテージが供されます [拡大]

名門シャトーの復活が始まる

シャネルがオーナーとなる以前には、ローザン・セグラはやや評判を落としていたことは間違いありません。しかし、1995年以降、多大な投資と数々の改革を行い、名門シャトーの復活が始まりました。

まずは、ブドウ畑の水はけを改良するために、大規模な排水設備を完備して、ブドウの健全な成長を助けるようにしました。それ以前には機械で収穫していたのですが、これも手摘みに切り替えます。様々な種類のタンクを設置し、タンクへの搬入も機械の使用を止めてより自然な形へと戻しました。

様々な改革は現在も続けられていて、今後ますます目が離せないシャトーとなっていくことは間違いないでしょう。

ローザン・セグラ
派手さはないが、品の良い豪華さが感じられるシャトー。これもオーナーの影響でしょうか [拡大]
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醸造責任者のアンリさん。「評論家のためではなく消費者のためのワインを造りたい」とのこと [拡大]
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ローザンセグラの広報であるサンドリーヌさんとの記念撮影 [拡大]
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