創始家であるガシー家は、マルゴーにおける歴史ある騎士階級の家系の一つだったが、ワインシャトーとしての歴史は、18世紀から始まった。
創設者のピエール・デスムズール・ド・ローザンはワイン商でもあり、同時にラトゥールの貴族に仕える農業経営者でもあった。そのお陰で、領主の権利を得て資産を増やし、近隣の数多くの分地を購入していく。約20年後の17世紀の終わりには、後に格付けシャトーとなるシャトー・ローザン・ガシーと【ピション・ロングビル】を誕生させた。
ド・ローザンはかつて、ロンドン行きの船を貸し切り、自ら船の中でワインを売っていた。このため、ローザン・ガシーのワインは、当時からイギリスで高い評価を得ている。また、彼は後にボルドーの地方議員になった。ラベルの絵柄にブドウを守る鳥の羽を描くようになったのも、この頃のことだった。
1855年の格付けでは、ローザン・ガシーは第2級となる。1946年、パリとその近郊地域を相手にしていたワイン仲介人のポール・キエが、シャトーを購入する。1968年、シャトーは彼の息子ジャン・ミッシェルに引き継がれた。1995年からはジャン・ルイ・カンプが経営に加わり、2001年にはジャン・ミッシェルの子供アン・フランソワ・キエとジャン・フィリップ・キエが加わり、現在に至っている。