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トップ > グラーヴ地区 特選のビンテージワイン > シャトー・オーバイイ[シャトー紹介・醸造工程]

シャトー・オーバイイ

オーバイイ 取扱商品一覧 シャトー紹介・醸造工程 オーバイイ シャトーの歴史 オーバイイ シャトーデータ オーバイイ テイスティングコメント

シャトー紹介・醸造工程

グラーブの名門シャトーの一つ

オーバイイ
オーバイイのシャトー全景 [拡大]

グラーブの格付けシャトーの多くが集まっているのが、ボルドーから車で30分ほど南にあるレオニャン村です。グラーブの名門シャトーであり、“グラーブ最高の赤ワインの一つ”として評判が高いシャトー・オーバイイもここに位置しています。

レオニャン村についてD651線を進んでいくと、ミッシェル・ロラン氏がコンサルタントとして招聘されたことで注目されている【ラリヴェ・オー・ブリオン】が右手に見えてきます。この辺りからシャトー【カルボニュー】までの道路は非常に狭くなっています。ほぼ車2台分程度の幅しかない道路を、誰もが時速100kmぐらいで飛ばしてくるのですから、ボルドーの中でも最も運転が怖いところだと言えるでしょう。

【ラリヴェ・オー・ブリオン】を過ぎると、左手にオーバイイが見えてきます。ちなみに、この道をさらに進んでいくと、ボルドーの有名ファミリーであるリュルトン家の所有であり、記念物指定を受けている18世紀の美しいシャトーが残る【ラ・ルヴィエール】、赤・白ともに格付けに入っている【カルボニュー】といったシャトーが次々と見えてきます。

オーバイイ
オーバイイの看板とブドウ畑 [拡大]
オーバイイ
シャトーを正面から見たところです [拡大]
オーバイイ
これはシャトーの入り口にある立派な石柱です [拡大]

現オーナーによる数々の改革

シャトー・オーバイイに到着すると、広報のノエミさんが、まるで到着を待っていたかのように事務所から出てきて出迎えてくれました。少し雑談をした後、シャトーについての説明を伺いました。

オーバイイの畑の特徴は、海抜48mという、この辺りでは一番高い丘のてっぺんにあることです。これは日当たりが良く、排水が優れているということを意味しています。」 こうした優れた土地に、合計「28ha」のブドウ畑を所有しており、65%のカベルネ・ソーヴィニヨン、25%のメルロー、そして10%のカベルネ・フランを栽培、植樹密度も「10,000本」と高めになっています。

さらに驚くべきことに、畑の15%ほどは“樹齢90年”というブドウの木が残っていて、しかもそれらは、フィロキセラの害を免れた、アメリカ産の台木には接木をしていない純粋なフランス産のブドウの木なのだそうです。基本的には、こうした樹齢が高い木から取れたブドウは、ほとんどが“グラン・ヴァン”と呼ばれる一番良いワインに回されるとのこと。

1998年には、現在のオーナーであるウィルメール氏がシャトーを購入をして、様々な改革を行いました。「1998年に、ボルドー大学教授であるドニ・デブルデュー教授がコンサルタントになった時、約3年間かけて地質調査を行い、どの区画にどの品種、どの台木が適しているかを調べなおしました。」

それと同時に、タンクの数を一気に4倍に増やすという、思い切った設備投資も行いました。このためオーバイイでは、28haの畑に対して、コンクリートタンクが26基、ステンレスタンクが10基もあるという、ちょっと贅沢な体制となっているのです。

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畑は高い丘のてっぺんにあり、日当たりと水はけは良好です [拡大]
オーバイイ
表土には砂利と砂が混じっています [拡大]
オーバイイ
醸造所の入り口。左の赤い扉が収穫口です。建物の色使いがきれいですね [拡大]
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現オーナーが一気に増設したステンレスタンク [拡大]
オーバイイ
醸造中の温度管理を行うコンピューターのパネルです [拡大]
オーバイイ
醸造用のコンクリートタンク [拡大]

厳格なセレクションを実施

オーバイイ
オーバイイの樽貯蔵室の一部。階下にも別の樽貯蔵室があります [拡大]

オーバイイの畑から手摘みで収穫されたブドウは、容量の小さいカジェットに入れられて、醸造所まで運ばれます。除梗の前後に1回ずつ選果を行った後に破砕され、タンクの中で発酵、果皮浸漬が約3週間続けられます。

ノエミさんによると、「オーバイイでは、過度のタンニン・色素の抽出は、このシャトーには適していないと考えています。そのため果皮浸漬も少し短めです。」ということでした。

その後、ワインは樽に入れられ、樽の中でマロラクティック発酵を行います。使用する新樽の比率は、1987年では33%だったのに対して、1990年では65%も使用するなど、ヴィンテージによって非常にバリエーションがあるそうです。

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こちらは2年目の樽貯蔵室 [拡大]

その年の年末までは品種ごとに別々に熟成をさせ、年末にワインのセレクション、ブレンドを開始します。「このセレクションが非常に大事なポイントです。品質に満足できない場合は、1991年のように一切グラン・ヴァンは作りません。1998年以降でも半分以上はセカンドに回されています。」 この作業に厳しい基準を設けていることは間違いないようです。

ブレンドが終了した後、また樽に戻して熟成が行われます。初めて樽に入れた時点から合計15〜16ヶ月間の熟成を経て、ようやく瓶詰めされていくのです。

一枚の古いポスターの謎

オーバイイでは、長い間、エミリー・ペイノー教授がコンサルタントを行っていました。1990年からはパスカル・リベロー・ガイヨン教授がその後を引き継ぎ、1998年にはドニ・デブルデュー教授がここに加わりました。いずれもボルドー大学の醸造学の高名な教授ばかりです。

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これが“アンリ・ギュリエールによるジロンドの偉大なワイン”のポスター。左上がオーバイイです [拡大]

畑は申し分なく、コンサルタントには有名教授たち。そして厳格なセレクション。これだけの環境が揃えば“良いワインが出来ないはずがない”と言い切ってもいいかもしれません。

最後に、少し余談になりますが、シャトー・オーバイイには一枚の古いポスターが飾られています。

ポスターを描いたのは、1911年に亡くなったリブルヌの編集者アンリ・ギュリエール氏。“アンリ・ギュリエールによるジロンドの偉大なワイン”と大きく書かれたそのポスターには、【ディケム】を中心として、右斜め上から【ラトゥール】【マルゴー】【オー・ブリオン】【オーゾンヌ】【ラフィット】。そして左側に2つ描かれているのは【ムートン】、そしてシャトー・オーバイイなのです。

現在の評価からは信じられないことですが、この中に【シュヴァル・ブラン】は入っていないのです! これは、彼がただ単に好きなシャトーを書いていったのか、それともこれが当時の評判だったのか、とても興味があるところです。

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試飲ルームに並べられたグラス [拡大]
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試飲ルームからはブドウ畑が眺められます [拡大]
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こちらはレセプションルームです [拡大]
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