Ch Canon
シャトー・カノン


- サンテミリオン地区

- シャトー・カノン

- 赤/フルボディ/芳醇でフルボディ

- サンテミリオン1級B

- メルロー75%、
カベルネ・フラン25%
各ワイン評論家からの評価 (★…1点/☆…0.5点)
| ロバート・パーカー (第4版) | ★★(2点/4点満点中) |
|---|---|
| ヒュージョンソン (第5版) | ★★★(3点/4点満点中) |
| ル・クラスモン (2006年度版) | ★(1点/3点満点中) |
| ゴー・ミヨー (2006年度版) | ★★★☆(3.5点/5点満点中) |
1760年、フランスの海軍に属していたジャック・カノン氏がこの土地を購入。ここがブドウ栽培に適していることを見抜き、当時ブドウ以外に植えられていた穀物などを抜き取り、全てブドウに植え替えました。それが現在のシャトー・カノンの基礎となりました。
その畑は、サンテミリオンでも最も優れた場所の一つである、【オーゾンヌ】や【ベレール】【マグドレーヌ】【ボーセジュール・ベコ】といった1級シャトーが集まったサンテミリオンの南西部斜面に、「22ha」を所有しています。
こうした好条件から、かつてはカノンのワインは【シュヴァル・ブラン】や【オーゾンヌ】と比べても引けを取らない“サンテミリオン最高級のワイン”として評価されていたのです。
カノンのワインには気品高い香りがあり、凝縮感に溢れ、顕著な樽香を持つ、男性的な特徴を持ちます。多くのタンニンのお陰で非常に長命であり、熟成を経るとなめし革、杉、甘いプルーンの香りが印象的と評されるようになっていきます。
この名門シャトーのワインは、ぜひともその真価が発揮されてくる、十分な熟成を経たオールド・ヴィンテージを楽しんみてください。
有名ブランド「シャネル」が所有
サンテミリオン地区の“コート”と呼ばれる石灰岩の厚い層が地下にある丘陵部には、サンテミリオンで1級の格付けとされている13のシャトーのほとんどが集中している土地になります。方角で言うと、ちょうどサンテミリオン村から見て南西側にあたります。
このシャトー・カノンも、その13のシャトーの一つです。メドック地区の2級シャトー【ローザン・セグラ】と同様に、1996年からはあの有名ブランド「シャネル」のオーナーでもあるヴェルテメール家がオーナーとなっていることでも話題となりました。
シャトー・カノンの畑は、【ボーセジュール・ベコ】【ボーセジュール・デュフォー・ラ・ガロス】に隣接したところに広がっており、合計「22ha」の面積があります。比較的小規模のシャトーが多いサンテミリオンでは、大規模な部類に入るでしょう。
その土壌のほとんどは有名な粘土質石灰岩ですが、一部には砂礫質のところもあるそうです。畑は傾斜が強い部分と緩やかな部分に分かれていて、緩やかな部分には全体の75%を占めるメルローが植えられ、傾斜が強い部分もしくは粘土質ではなく砂礫質の部分には、全体の25%を占めるカベルネ・フランを植えているそうです。
シャトー・カノンでも、多くの有名シャトーが最近取り組んでいる“リュット・レゾネ(減農薬栽培)”を取り入れています。
徹底した品質管理を行う
ブドウの収穫は、毎年20人ほどが参加して、ある程度は病果や不良果を取り除きながら、全て手摘みで行います。2002年から取り入れられた容量20kgのカジェットに入れられ、醸造所へと運ばれていきます。醸造所ではバイブレーター式の選果台に移され、さらに2回の選果を行って、良いブドウだけを選りすぐるのです。
健全なブドウの粒はユニークなステンレスの機材に入れられて、エレベーターで木製タンク上部まで運ばれ、タンク上部の穴から重力を使って落としていくのです。これは、ポンプでブドウを吸い上げると余計なストレスがかかってしまうため、ポンプの使用を避けるために取られている方法です。
その後、18基あるフレンチオーク製タンクでアルコール発酵を約7日、果皮浸漬を10〜18日行います。これが終了するとワインの引抜をして、6基あるステンレスタンクを使ってマロラクティック発酵へと移ります。この工程は、良い果汁だと認めたものに関しては樽の中で行っているそうです。
マロラクティック発酵の終了後、ステンレスタンクの中の果汁は樽に入れられ、18〜20ヶ月間の熟成に入ります。新樽の比率はヴィンテージによって調整されますが、大体50〜60%を使用しています。最初の約4ヶ月間は品種ごとに分かれていますが、後でブレンドを行い、残りの熟成期間はブレンドされた状態での熟成が続けられます。
熟成中には3ヵ月ごとの澱引きを行い、卵白によってコラージュを行います。瓶詰め前には濾過はせず、そのまま自社製の瓶詰めの機械で瓶詰めを行っています。
選果されたブドウの粒をタンクまで運ぶ、ユニークなステンレスの機材
アルコール発酵用のフレンチオーク製タンク。地下にはステンレスタンクが
2006年に木製タンクに変わって、10基のステンレスタンクが導入されました
ステンレスタンクは、2層式で外気の影響を受けにくく、木製タンクと同様の台形型なのが特徴です
樽貯蔵室。ちょうど2005年のワインにウイアージュを行っていました
シャトー地下にある石切り場の跡。サンテミリオン村のコート部分では、以前は石灰岩を切り出していました
こちらも樽貯蔵室です
カノンの石切り場の跡は、他と比べて湿度が高すぎるそうで、現在は使用してません
訪問者のために、こうしたデコレーションがされています
改革の成果は間もなく現れる
カノンのブドウ畑に行くと、植え替えが行われたばかりの若いブドウの樹が数多く目に付きます。シャトーのすぐ隣の区画やサンテミリオン村に上っていく斜面の部分など、一見とても良さそうに思える区画が植え替えを行っているのです。
このため、せっかく「22ha」と大きな畑を所有しているにも関わらず、2005年にはその8割程度の17.5haからしか収穫できなかったのだとか。グランヴァンに使用できるようなブドウが出来るまで、ほぼ10年の月日が必要となるのですから、まだしばらくはこのような状態が続くことになります。
このような将来を見据えた大規模な植え替えができるのも、シャネルというしっかりとしたオーナーがいるからこそでしょう。シャネルがシャトー・カノンを購入したのが1996年のことでしたから、まだ10年に満たないのです。今後、様々な改革の成果が現れてくることが予想され、これからの成長に期待できるシャトーだと言えるでしょう。















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