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トップ > サンテミリオン地区 第1特別級Bのビンテージワイン > シャトー・クロ・フルテ[シャトー紹介・醸造工程]

シャトー・クロ・フルテ

クロ・フルテ 取扱商品一覧 シャトー紹介・醸造工程 クロ・フルテ シャトーの歴史 クロ・フルテ シャトーデータ クロ・フルテ テイスティングコメント

シャトー紹介・醸造工程

“サンテミリオンの台地”の頂点に

クロ・フルテ
クロ・フルテのシャトー [拡大]

サンテミリオン村を頂点として、この地区に13ある1級シャトーのうちの11シャトーが集まる“プラトー・ド・サンテミリオン(サンテミリオンの台地)”。その内の一つクロ・フルテも、ちょうどこのプラトーの上、しかも最も頂点のところに位置しています。

サンテミリオンの教会のほぼ正面にあるこのシャトーは、合計「18ha」のブドウ畑を所有しています。その畑はシャトーの周りに集まっていて、プラトーの下部に向かって緩やかに傾斜しています。

クロ・フルテ
シャトーはサンテミリオン村のすぐ隣にあります。とても素敵な景色ですね [拡大]

畑の大部分は、プラトー・ド・サンテミリオンの特徴でもある、上部に薄い粘土の層がありその下は粘土質石灰岩という土壌となります。当然、粘土質石灰岩があるプラトー部分には、その土壌と相性の良いメルローが植えられています。クロ・フルテの畑は、大部分がプラトーにあるため、メルローの比率は85%にも達するのです。

プラトー下部の畑は砂質であるため、ここにはカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが植えられています。この2品種の全体に占める比率は、前者が10%、後者が5%。畑の平均樹齢は「約25年」とやや若めです。

クロ・フルテ
ここは“サンテミリオンの台地”の頂点のところ [拡大]
クロ・フルテ
丘の上部から下を見下ろした風景です [拡大]
クロ・フルテ
ブドウ畑の表土は、砂利が混じった粘土質になっています [拡大]

2層式のステンレスタンクを重視

クロ・フルテ
案内してくれたマッチュー・キュブリエさん [拡大]

クロ・フルテでは、ブドウは全て手摘みで収穫されています。収穫されたブドウは潰れないように、容量の小さい“カジェット”と呼ばれる収穫カゴに入れられて、醸造所まで運ばれていきます。

醸造所では、バイブレーター式の選果台を使って2回の選果を行った後、17基あるステンレスタンクと3基のフレンチオーク製のタンクに入れて、約3〜4日間、15℃前後で低温マセレーションを行い、アルコール発酵を開始させます。

クロ・フルテ
容量の小さい2層式のステンレスタンク。タンク外側に凸凹がないことでも2層式になっているのが分かるのです [拡大]

今回、私を案内してくれたオーナーのご子息であるマッチューさんによると、2001年にコンサルタントに入ったステファン・デュルノンクール氏から、“それまで使っていたポンプをなるべく使用しないように”というアドバイスがあったのだとか。そのアドバイスに従って、選果が終了した後のタンクへの搬入は、出来る限りポンプの使用を控えているのだそうです。

このステンレス製のタンクは、容量が大きいものが6基と、50hlと60hlと小さめのものが11基あります。容量が小さいものは2002年に導入したもので、2層式になっているため、空調設備がない醸造所でも外気の影響を受けにくいというメリットがあります。

クロ・フルテ
タンク上部。開放口が大きいのが特徴。タンク内側に見えている線は温度調節のジャケット式ベルト(凸凹)があるため [拡大]

また、上部の開放口が大きく作られているため、2002年から“ピジャージュ”と呼ばれる、アルコール発酵中に炭酸ガスによって浮き上がってきた粕帽を人力で果汁の中へ浸す作業を開始できたのだそうです。これを行うことによって、さらに色とタンニンの抽出が出来るようになりました。

フレンチオーク製のタンクも所有しているのですが、マッチューさんの話では、ステンレスタンクとあまり差が出なかったためそれほど重視していないのだそうです。木製タンクは30hlと容量が小さいこともあって、主にカベルネ種の醸造に使用しているそうですが、メルローも小さい区画のものは入れる場合もあるとのこと。

容量の大きいタンクは、現在ではブレンドや、収穫が多くて小さいタンクでは足りなかった場合に使用するということですので、やはり最も重要視されているのは、2002年に設置された2層式のステンレスタンクなのでしょう。

クロ・フルテ
3基だけあるフレンチオーク製のタンク。温度管理が行えるように、内部にそのシステムが設置されています [拡大]
クロ・フルテ
容量の大きいステンレスタンク。こちらは2層式ではなく、活躍の場が少ないのだとか… [拡大]
クロ・フルテ
垂直式の圧搾機。「空気圧式よりも性能はいいし値段も安い!」とマッチューさん [拡大]

新しいテクニックも取捨選択して導入

アルコール発酵、果皮漬浸は合計30日。それが済むと、発酵タンクの隣の部屋にある、空調設備の整った樽貯蔵室に移されマロラクティック発酵を行います。それが終了した後、試飲を行い、必要であれば澱引きを、必要が無いと判断したら澱を残したままでシュール・リーを行います。シュール・リーの作業中には、樽の底に溜まった澱を攪拌するバトナージュも行っています。その後、定期的に試飲することで、いつまでシュール・リーを行うかを各樽ごとに判断していくのだそうです。

クロ・フルテ
1年目の樽貯蔵室。マロラクティック発酵を行うために空調設備がついています [拡大]

マッチューさんの話では、これらの新しいテクニックも、ステファンがコンサルタントに入ってから導入したものなのだとか。

「ステファンは経験も豊富で、色々なシャトーのコンサルタントもしているから、アドバイスを受け入れることが多いんだ。でも、まずは全部試してみてから判断するようにしているよ。実際に、アドバイスをもらったのに敢えてやっていないことも結構あるんだ。例えば、ミクロ・ビュラージュは2001年と2002年に実験してみたけど、あまり効果的でないと思えたから止めてしまったしね。」

有名な醸造家のアドバイスだからと言って、そのまま全てを受け入れるのではなく、まず自分たちで試してから、自分たちの判断で決定しているようです。

試飲の結果によって決定されるため、一概には言えないのですが、ほとんどの樽は最初の5ヶ月間(もしくは6ヶ月間)はシュール・リーで熟成を行い、5ヶ月目(もしくは6ヶ月目)に最初の澱引きを行います。その後、ブレンドをして、地下にある石切り場の跡を利用したカーブにワインを移し、約12ヶ月間の熟成に入るのです。

マッチューさんの話では、「ブレンドの時は非常に気を遣うよ。僕以外にも、クロ・フルテの醸造責任者、栽培責任者、ステファン、そして【ペトリュス】のジャン・クロード・ベルエも友達として来てくれてアドバイスをしてくれるんだ。」とのこと。

地下にあるため温度と湿度がほぼ一定に保たれるというカーブで、ワインはゆっくりと熟成を続け、卵白を使用してのコラージュを行ってから瓶詰めされます。

熟成に使用している樽は合計3社から購入。メインの樽メーカーはタランソーで、全体の50%を占めるとのこと。あとはデントスとシルヴァンが半分づつ。すべてミディアムで焼付けを行っているそうです。

クロ・フルテ
クロ・フルテの地下の石切り場跡のカーブへの入り口部分です [拡大]
クロ・フルテ
石切り場跡のカーブ。ここで12ヶ月の熟成が行われます [拡大]
クロ・フルテ
樽以外にも、瓶詰めされたワインも保管されていました [拡大]

改善の効果が表れる

シャトー・クロ・フルテは、先代のオーナーであったリュルトン家による醸造設備への投資、そして現在のオーナーであるキュブリエ家になってから、経験豊かなコンサルタントのステファン・デュルノンクール氏を招聘したことで、ブドウ畑・醸造方法が改善されました。

この効果は、品質が劇的に向上したことにも表れており、1級シャトーの本来の実力を取り戻し始めたと言えるでしょう。

クロ・フルテ
過去のクロ・フルテのラベルがまとめて展示してありました [拡大]
クロ・フルテ
ブドウ栽培者の守護聖人サン・ヴァンサンの木像です。ちょっと素朴な感じですね [拡大]
クロ・フルテ
シャトーの方と一緒に試飲をさせていただきました [拡大]
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