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トップ > サンテミリオン地区 第1特別級Bのビンテージワイン > シャトー・ラ・ガフリエール[シャトー紹介・醸造工程]
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シャトー紹介・醸造工程 |
サンテミリオン南部の地域には、世界的にも名を知られた有名シャトーがひしめいています。その最上部に位置するのがシャトー【オーゾンヌ】ですが、そこから南下したところにあるのが、“1級B”に格付けされているラ・ガフリエールです。
上には【オーゾンヌ】、東には【パヴィ】といった有名シャトーに挟まれているため、ラ・ガフリエールが所有している「22ha」のブドウ畑も、非常に素晴らしい場所にあることは間違いありません。
ブドウ畑の約3分の1は、“コット”と呼ばれる非常に良い区画で、【オーゾンヌ】の畑に隣接しています。土地は斜面になっていて、表土には粘土質が、その下層には有名な粘土質石灰岩があるという土壌となっています。ラ・ガフリエールの畑の中でもここは最良の区画で、全てメルローが植えられています。
(以前は、1区画のみカベルネ・ソーヴィニヨンがあったのですが、現在は抜根され、植え替え中です)。
そしてシャトーの南東部は、ちょうど“パヴィの丘”の下部分になり、“ピエ・ド・コット(コットの足)”と呼ばれています。プラトー部分の土壌と比ると、ここは粘土に少しずつ砂が混じり始め、下層の粘土質石灰岩が少なくなる部分です。この区画は大半がメルローで、一部にカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが植えられています。
さらに、少し飛び地のようになっていますが、シャトー【ムーラン・サンジョルジュ】の北側にも小さめの畑を所有しており、ここにはメルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。
合計すると、80%がメルロー、10%がカベルネ・フラン、10%がカベルネ・ソーヴィニヨンという栽培比率となります。植樹密度は平均で5,800本、平均樹齢は45年と非常に高めです。
ブドウは全て手摘みで収穫します。醸造所に運び込んで、除梗前と後の合計2回の選果を行い、破砕をせずに14基あるステンレスタンクに入れます。一部のステンレスタンクは2層式になっていて、容量が小さいものもあるため、小さい区画から収穫されたブドウはこちらのタンクを使用するのだそうです。
ここで約10℃の温度で10日間の低温マセレーションを、約29℃でアルコール発酵を行います。通常は酵母添加はしていませんが、ヴィンテージによっては加えることもあるそうです。
アルコール発酵と果皮浸漬は、合計21〜30日。その後、地下4mに作られた樽貯蔵室の中で、合計7社から購入している約50〜60%(これはその年に使用する新樽の比率と同様になります)の新樽で、マロラクティック発酵を行います。残りはステンレスタンクの中で行われます。
今回案内してくれた醸造責任者のガルリさんによると、「マロラクティック発酵は、新樽の中で行うからこそ効果的なんです。すでに使用した樽でも試したのですが、満足のいく結果が得られなかったんですよ。」とのことでした。
全てのワインは、マロラクティック発酵の終了後に1度澱引きをしてから、澱と上澄みを一緒に熟成させるシュール・リーを行います。この作業中には、澱を攪拌する“バトナージュ”、還元香を防ぐための“ミクロビュラージュ”も行っているのだそうです。
合計14〜16ヶ月間の熟成のうち、澱引きの回数は2〜3回。なるべく澱引きの回数を減らし、過剰な酸化を防いでいるのだそうです。
コラージュは卵白で行う伝統的なスタイルです。瓶詰めの機械は自前では所有していないそうですが、機械のみをレンタルし、作業はシャトーの方が行っているのだとか。通常は作業も外部に任せてしまうことが多いのですが、ここでは最初から最後まで、全ての作業をシャトーの人間が行うことにこだわっているのだそうです。
“バトナージュ”や“ミクロビュラージュ”といった新しい手法は、2001年から取り入れているということでした。実はこの時にはまだ、著名な醸造コンサルタントのミッシェル・ロラン氏がコンサルタントを担当していました。彼は、2003年までラ・ガフリエールでコンサルタントを行っていましたが、その翌年からは、こちらも著名コンサルタントであるステファン・デュルノンクール氏が招聘されたのです。
こうした経緯は、メドック地区の【プリューレ・リシーヌ】とよく似ていると言えるかもしれません。
「ブドウ畑での作業、ブドウの品質を重視する」と言われている彼が招かれてから、まず最初に行ったのは、やはりブドウの樹の嵩上げ(パリッサージュ)でした。以前よりも約25cmほど高くして、光合成の促進を行ったのだそうです。
ラ・ガフリエールは、南に面した“コット”にブドウ畑を所有する、数少ないシャトーです。畑のポテンシャルの高さは明らかなのです。そんなところに、近年数々のシャトーを立ち直らせてきたステファン・デュルノンクール氏が招聘されたのですから、注目を集めているのも当然のことでしょう。
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