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トップ > ポムロール地区 特級クラスのビンテージワイン > シャトー・ラ・コンセイヤント[シャトー紹介・醸造工程]
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シャトー紹介・醸造工程 |
サンテミリオン地区の【シュヴァル・ブラン】からポムロールの方向を見てみると、ポムロール地区の2つの有名なシャトーが見えます。右側には【ラフィット・ロートシルト】と同じオーナーが所有していることでも知られている【レヴァンジル】、そして左側に見えるのが常に高い評価を得ているラ・コンセイヤントです。
以前、ポムロールのあるシャトーで、こんな話を聞いたことがありました。
「昔、“ポムロールの3大シャトー”と言えば、【ヴュー・シャトー・セルタン】【レヴァンジル】、そしてラ・コンセイヤントだった」
その話がどこまで本当かは分かりませんが、いずれもカトゥーソ台地に位置する3つのシャトーであり、その他にも【ペトリュス】や【ガザン】と言った有名シャトーが集中していることは確かです。やはりこの一帯のワインの評判はずっと高かったのでしょう。
ラ・コンセイヤントの約「12ha」のブドウ畑は、シャトーのすぐ近くを通るRD244号線で2つに分けられています。一つは醸造所の周りに広がる北側の部分で、もう一つは【シュヴァル・ブラン】側の南側の部分です。
2004年から総責任者として活躍しているラポルトさんの説明によると、この畑を土壌的に分類すると、ブドウ畑の東側が粘土質であり、西側は粘土に砂利、砂が混じってくるのだそうです。
一番北側にある「Barrail du Bois」という区画は【ペトリュス】の畑に隣接したところにあり、メルローが植えられています。ラポルトさんの話によると、ラ・コンセイヤントの畑の中でもこの区画とその周辺部分が一番だと思っているということでした。
この12haの畑に、80%のメルローと20%のカベルネ・フランが植えられており、醸造所前に広がる「La Pipeaude」という以前マルベックが植えられていた区画は、すでにメルローへと植替えが行われたそうです。
また、現在の畑の平均樹齢は「41年」と比較的高く、植樹密度は「約6000本/ha」と標準的な数字となっています。
ブドウの収穫は全て手摘みで、約40人の参加者が6日間で行います。収穫に参加する方たちもほとんどが熟練した人ばかりにお願いしているそうで、そのうちの数人は20年以上も前からずっと参加しているのだとか。
収穫されたブドウは、2001年から採用された容量の小さいカジェットに入れられて醸造所に運ばれ、除梗の前後に選果が行われます。2度の選果の後に破砕され、ステンレスパイプを伝って合計9基あるステンレスタンクに送り込まれていきます。1971年まではフレンチオーク製タンクを使用していたのですが、ポムロールでは最も早くステンレスタンクを取り入れたのだそうです。
ステンレスパイプを通ってタンクに到達するまでの間に、1箇所だけパイプが非常に太くなっているところがあります。
これは、収穫時にブドウの温度が熱すぎた場合にブドウを冷やすためのもので、ステンレスパイプの周りにもう一周パイプが通っているのだそうです。そのパイプとパイプの間のところに、凍結しないように糖分を添加した水を、マイナス5℃ほどの温度で循環させて、その中を通っていくブドウを素早く冷却します。20℃ぐらいの温度のブドウが通過した後でも、11℃ぐらいまで冷やされるのだということです。
ブドウがタンクへと到着すると、約11〜13℃で3日〜5日間の低温マセレーションを行っていきます。
ちなみに、この低温マセレーションを導入したのも2001年で、この年はカジェットや選果台の使用など、様々な改革が一気に行われています。ラポルトさんにその理由を伺ってみると、その前年まではオーナーの家族でワイン作りを行っていたのですが、2001年からはシャトーにワイン作りとシャトー経営の総責任者が置かれるようになったのです。こうした専門家たちがワイン作りに関わり始めたことから、色々な新しい技術を取り入れ始めたのだそうです。
低温マセレーションが終了した後、メルローは約27〜28℃、カベルネ・フランは少し低めの約25℃でアルコール発酵を行います。アルコール発酵・果皮浸漬は大体3〜4週間。マロラクティック発酵はタンクの中で行います。
ポムロール地区では、メドックなどと比較して樽の中でマロラクティック発酵を行うところが多いのですが、ここでは行われていません。その理由を伺ってみると、「樽内マロラクティックは、やはりプリムールの際に通常よりも樽香が強くなっているため、受けが良いといった程度の利点しか見当たらないんだ。18ヶ月の熟成をした後に比較してみると、結局は同じ味わいだったんだ。」 こんな結論だったようだ。
マロラクティック発酵の終了後、合計4社から仕入れた80%の新樽、20%の一度使用した樽に入れて、18ヶ月の熟成に入ります。
シュール・リーを行っているのか聞いてみたところ、真剣な表情で、「素晴らしいテロワールを持つラ・コンセイヤントには、そんなことを行う必要もないと思うし、すでに一定の顧客がついているために、ワインの味自体を変えることも出来ない。そこそこのテロワールしか持っていないような場合なら、シュール・リーはとても効果的だとは思うけどね。」 そんな見方をしているそうです。
澱引きは3ヶ月に1度、コラージュは卵白と、非常に伝統的な手法を守っていて、熟成終了後、瓶詰めとなります。
ポムロール地区でも高い評価と人気を得るラ・コンセイヤント。“新しいテクニックなどを使用して味が変われば顧客を裏切ることになる”というラポルトさんの言葉は、すでに数多くの固定客を持っている、歴史ある人気シャトーならではのことでしょう。
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