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トップ > ポムロール地区 特級クラスのビンテージワイン > シャトー・ガザン[シャトー紹介・醸造工程]
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シャトー紹介・醸造工程 |
ポムロール地区の中でも【ペトリュス】や【ラフラール】【レヴァンジル】【ラ・コンセイヤント】など、北東部には有名シャトーが数多く集まっています。この貴重な土地に、「24ha」という広大なブドウ畑を所有しているのがシャトー・ガザンです。
このような好立地のため、シャトー・ガザンの周囲には世界的な有名シャトーが取り囲む形となっています。シャトー入り口の門を背にすると、右手には【ペトリュス】、その奥に【ラ・フラール】が見えます。正面の小高い丘の向こうには【ヴュー・シャトー・セルタン】が、左斜め前方には【ラ・コンセイヤント】と【レヴァンジル】、そしてさらにその向こうにはサンテミリオン地区の“1級A”である【シュヴァル・ブラン】があるのです。
この一体は、ガザンのシャトーの裏側(北側)にあるバルバンヌ川と、リブルヌ市に流れるイール川による川底の浸食作用と、地面の隆起によって作り出された“河岸段丘”という地形で、川底からゆっくりと上り坂になっています。
ちょうどその上り坂のところにシャトーがあり、ブドウ畑はシャトーの北側(バルバンヌ川側)とシャトーの南側のところに位置しています。中でも最良の区画はシャトー南側の、【ペトリュス】や【レヴァンジル】の畑に隣接する粘土質の土地となります。
栽培品種は、90%がメルローで、残りはカベルネ・ソーヴィニヨンが7%、カベルネ・フランが3%。平均樹齢は区画によってマチマチとなるだそうですが、ほぼ35〜40年となるそうです。
ブドウの収穫は手摘みで行い、畑の中で選果を行った後、ブドウを潰さないように容量の小さいカゴに入れて醸造所まで運びます。除梗を行った後、幅が広く、高さが低いコンクリートタンクへと運びこみます。
タンクがこのような形状となっているのは、幅を広くすることで発酵中に分離してしまった粕帽部分と果汁部分の接触面を大きくして、より色素、タンニン抽出の効率を良くするため。高さが低くなっているのは、横に広がっている分だけ容量を小さくするためです。
ステンレスタンクもあるのですが、こちらは収量が大きく、コンクリートタンクだけでは足りない場合には発酵に使用することもあるそうです。しかし、基本的にはセカンド用のマロラクティック発酵とブレンド、瓶詰めに使用しています。
オーナーのニコラ・ド・バイヤンクールさんのお話では、“2006年からはブドウ畑での選果後、醸造所でも選果台を設置して除梗後の選果も行う予定”だとか。
アルコール発酵は大体25〜28℃。酵母添加は、糖度が高いヴィンテージの場合は天然酵母だけでは発酵が始まらない(もしくは始まっても遅い)こともあるため、そういった年に限り行っているとのこと。天然酵母だけで発酵を行う場合には、温度を少し低めにして酵母の働きが悪くならないようにし、果皮浸漬の際に33〜35℃ぐらいまで温度を上げて、タンニンの抽出がより効率的に行えるようにするのだそうです。
発酵開始から果皮侵漬終了までは大体20〜30日。ニコラさんによると、「あまり長く果皮浸漬を行ってしまって、エレガントさが無くならないようにしたいんだ。」とのこと。また、最近多くのシャトーが行っている発酵前の低温マセレーションはここでは採用していないとのことで、「非常に伝統的な造り方をしているつもりだよ。」ということでした。
果皮浸漬の終了後、グランヴァンに使用するであろうワイン(この時点ではまだ決定されていません。ブレンドの際に試飲で決定することになります。)は50%が新樽、残りの50%が1回使用した樽の中でマロラクティック発酵を行います。セカンドに使用する予定のワインは、これをタンクの中で行います。
グランヴァンがマロラクティック発酵を続けている約3週間から1ヶ月の間は、酵母の死骸からさらに旨味成分を引き出すために“バトナージュ”という澱の攪拌を行いますが、これが終了した時点で澱引きします。
樽は合計8社から購入しており、焼付けは90%がミディアム、10%はフォール(Fort.フランス語で“強い”の意)と呼ばれるミディアムよりも強く焼いたものを使用しています。フォールで焼いているのは、ガザンが取引をしている樽会社の中でも主要なタランソーとセガンモローの樽の一部だけだということです。
このような比率としているのは、“プリムール(先行予約販売)の際に熟成が終了した時についているであろう樽香を想像してもらうため”。樽にワインを入れてから半年未満の段階で行われるプリムールの際には、通常だと樽香はあまり付きません。強い焼付けの樽を使うと、その分だけ樽香が早くワインに付くため、このようにしているのだそうです。
合計約18ヶ月の樽熟成の間、通常は3ヶ月に1度の澱引きを行います。ただし、これは必ず行っている訳ではなく、澱引きをする前の試飲で必要だと判断したら行うのだそうです。実際に澱引きを行わないこともあったのだそうです。
コラージュも同様で、試飲の結果で行うかどうかを決定しています。さらに、試飲以外に成分検査の結果も見ながらコラージュにするか、濾過にするかも判断しているのだそうです。
こうして、時にはコラージュ無しで、または有りで、瓶詰めされていきます。
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