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トップ > オールドビンテージの美味しい店 > タテルヨシノ 芝パークホテル店
ミシュラン星付きレストランのシェフによるテロワ(大地)の料理・・・![]() タテルヨシノといえば、2006年度版ミシュラン・ガイドで一つ星を獲得したパリのレストラン「ステラ・マリス」のオーナーシェフ吉野建氏がプロデュースする、日本での直営レストラン。吉野シェフは、現代のフランス料理界をリードする料理人として美食の都パリで賞賛を浴びながら、新しいものを追求していく日本が誇る料理人です。彼が創り出すのは、大地の実りをそのまま皿に盛り込むような“テロワ(大地)の料理”をモットーに、シェフ自身の故郷である喜界島(鹿児島県)産の素材などを取り入れた独創的な料理。旬の野菜や日本の食材もふんだんに使い、一皿一皿が、日本人らしい繊細な感性とフランス料理の伝統を見事に融合させた芸術品のようです。
最高の食事シーンを演出してくれる名ソムリエたち・・・このお店のすごいところは、料理だけではありません。タイユバン・ロブションで経験を重ねた熟練されたソムリエ達による上質なサービスがあります。このサービスがあってこそ吉野シェフの料理を最大限に引きたたせることができるのです。 今回お話しを伺ったのは、総支配人の若林英司氏。
![]() レストランでは、バーと違ってワインは食中酒。それだけに客がオーダーをする際は、料理とワインのそれぞれを互いが最大限に美味しくなるような組み合わせになるよう手助けするのが、ソムリエにとって重要な役割になります。 例えば、Pichon Lalande 1975というボルドーの赤ワイン。今まさに飲み頃の美味しいワインですが、75年のボルドーの赤ワインの特徴である乾いたタンニンが少し気になるところ。それを仔羊と一緒にいただくことにより、タンニン由来のワインの辛さがまったく気にならなくなり、それどころかワインが舌の上で信じられないほど甘く感じられるようになるのです。これは、仔羊の脂がワインのタンニンを溶かしてくれる役割を果たすから・・・。若林氏はそういった料理との組み合わせを自然にお客様が選べるようなワインサービスのプロとして、素晴らしい役割をされています。 ↑「仔羊のロースト ペルシア―ド風」 ワインリストに秘められた若林氏のこだわり・・・まず感心させられるのは、若林氏のこだわりが詰まったワインリストです。 ◆こだわりその1、ワインのセレクト。![]() リストに載っているワインは、アイテム数が厳選されているのにも関らず、最上級の王道ワインから、聞いたことのないワイン、お値打ちワインまで様々、地域はフランス全土のものを取り揃えています。オールドビンテージワインが多いのも特徴。 若林氏:「ボルドーのワインリストをパッと見た時、多くの人は自分の好きなシャトーを探すんです、ですからそういった有名なシャトーが目につきやすいようにしています。それに、ワイン通のお客様も多いので知らないようなアイテムをのせたり、比較的気軽に楽しめるお値打ち品も用意しています。 ◆こだわりその2、エリアによる完全な区分け。ボルドーワインのリストを開くと、左のページがカベルネ・ソーヴィニョンを中心とした左岸のワイン、右のページがメルローを中心とした右岸のワインとなっています。ブルゴーニュのリストも同様、左のページがコート・ド・ニュイ、右のページがコート・ド・ボーヌに。すっきりと区分されているので、見やすいのが特徴です。 ◆こだわりその3、明確な順序。価格を安いものから高いものへ、複数のビンテージがあるワインはまとめて書かれていることです。 若林氏:「見やすさ、選びやすさ、説明しやすさが、ワインリストには大切です。見やすいから当店ではリストを見る人が多いんです。古酒好きのお客様が多いので、そういった方がワクワクするようなリストになっています。」 そんな若林氏こだわりのワインリストを見てみたい!という方のために、今回、特別にリストの一部をご紹介いただきました。若林氏が春にイチオシと教えてくれた、マルゴー村のワインの抜粋です。マルゴー村のワインは春に合う優しさを持つワインです。 以下、ワインリストよりマルゴー村を抜粋 2001 Brio de Ch.Cantenac Brown 春先に合うワイン・・・![]() ジビエの季節も終わり、いよいよ季節は春です。春先の料理といえば、仔羊、アスパラ、そら豆などが美味しい季節。どんなワインが合うのでしょうか。 若林氏:「春先と一言でいっても、シチュエーションが違いますよね。雨の日か晴れの日か、昼か夜か、それに人数によって違います。寒いと酸味は酸っぱく感じられるし、暑いと酸味はきれいに感じられるものです。だから夏には、酸味の強いピノ・ノワールが美味しく感じられる。反対に、寒い日には、体が温まるシラーなんかが美味しい。体感温度って大きいんです。 ◆コラム・・・同じ赤ワインでも季節によってお勧めってあるの?同じボルドーの赤ワインでも地域によってワインに特徴があります。季節によって合わせたいワインも微妙に違ってくるそう。もちろん好みや状況によっても違いますが・・・。 春 優しさと軽やかさのあるワイン。メドック地区でいったらマルゴー村のワインなど。 一年中合うのは、ポイヤック地区のワインでしょう。ちなみにポイヤック村と仔羊や牛は王道の定番。同様に鴨にヴォーヌ・ロマネ村のワインも王道です。 お薦めのオールドビンテージワインは・・・![]() 若林氏:「春先だと、優しさと軽やかさのあるワインがいいですね。シャトー・パルメとかシャトー・マルゴーとか。華やかさ、エレガントさも持ち合わせていて・・・。個人的にも、気品と繊細さを持つワインが好きなんです。デリケートでありながら裏に力強さを持っている、やさしさの後からボリュームのある余韻がくる、そういった気品のあるワインっていいですよね。最後にきた方が感動する、テロワールからの恩恵、ヴィンテージの恩恵を感じます。そういった意味で、個人的な好みを言うと、一番好きなのはシャトー・ラフィット・ロートシルト、2番目に好きなのはシャトー・パルメ、3番目に好きなのがシャトー・マルゴーなんです。 お勧めのオールドビンテージワインを特別にセレクトしていただき、コメントをもらいました。 ◆Ch.Palmer 1959フランス全土いやヨーロッパにとって神が与えた偉大なヴィンテージ1959年。 ◆Ch.Pichon Comtesse de Lalande 1983比較的温暖だった83年。いつも偉大な82年の影にありつい忘れられるヴィンテージです。 ◆Ch.Cheval Blanc 1975シュヴァル・ブラン1975年は今絶頂期に頂上へ向かい一歩一歩登っています。 白ワインのお勧めもあります・・・◆Ch.de Fieuzal 199797の白は今まさに絶好調。寒い時期はちょっと温度を高めに、春には少し低温、9〜10度でフレッシュさを出します。香りは青々とはしておらず、熟成しています。筍、たらの芽など、えぐ味、アクのある春の食材に合います。 ◆Domaine de Chevalier 1983フレッシュでノワゼット、ハーブ、キャラメルの香りがします。みずみずしい果実感ときれいな酸味が味わえます。 ◆Pavillon Blanc du Ch.Margaux 1985ソーヴィニョン・ブラン100%。20年以上の熟成を経ているにもかかわらず、非常にフレッシュで色もまだ薄い位。ミネラル感がしっかりあり、樽のニュアンスも感じられます。サーモン、貝を焼いたもの、野菜に合います。 ◆コラム・・・白ワインの古酒ってどんな感じ?熟成するにつれて、赤ワインは紫→オレンジ→茶褐色に変化すると同時に色が薄くなることは良く知られています。反対に白ワインは、色が濃くなり、色調はグリーンから黄色、黄金色、褐色へと変化していきます。 タイユバン・ロブション流の上質なサービス・・・総支配人の若林氏は、「タイユバン・ロブション」シェフ・ソムリエを経験されていますが、支配人の田中優二氏も「タイユバン・ロブション」のオープンから8年半勤めた経験と、テーブルサービス技能コンクールで優勝という経歴の持ち主。洗練された上質なサービスが期待できそうです。 タテルヨシノでは、鴨をおろしたりするパフォーマンスもされるそう。 若林氏:「お客様も楽しめ、従業員も楽しめることが大切。そうすることによって自然な笑顔が生まれるんです。」 コストパフォーマンスの高さも魅力![]() ![]() ワインの価格を見るとお得な感じがするので、聞いてみると・・・ 「この料理があって、このサービスがあって、それでこの価格なら安いと思えるものを置いています。価格帯と満足度をコンセプトにやっていますから・・・。例えば高価格がついている2005年のボルドーは買わないと思います。お客様がそういうワインを求めていないですから。玄人受けするワインの方がずっと喜ばれるんです。」 ワインを熟知しているソムリエだからこそ、グレートビンテージにこだわらず、穴場の年や、飲み頃の絶頂のワインをセレクトできるのでしょう。常連のお客様が多いというのも納得です。 また、ランチコースは3675円〜、ディナーコースは9450円〜。この価格で、ミシュラン星付シェフの味、最高クラスのサービス、ホテルのメインダイニングにふさわしい上品な雰囲気を満喫できるとあれば、是非訪れたいところ・・・。 料理は、素材の味を活かした比較的あっさりとした味付けのものが多く、フランス料理といっても日本料理的な感覚でいただけるので、ヘルシー志向の女性や年配の方にも喜んでいただけるでしょう。 ◆若林氏によるワイン講義若林氏は、表参道にあるアカデミー・デュ・ヴァンというワインスクールで講師をしています。毎月1回、全6回で終了の「ワインサービス・プロの極意」という授業の最終回では、「マリアージュの完成」をテーマとして、タテルヨシノで食事と共に授業が受けられます。
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